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杉村 篤 -軌跡- since 2011-07-21

◆1964年 イラストレーション時代 I

1964年

大人向けイラストレーション活動を始める~

'64頃から児童マンガから大人向けマンガやイラストレーションにシフトを移す。
EQMM(エラリー・クィーンズ・ミステリ・マガジン)誌(早川書房刊)'64年9月号よりイラストレーションを発表。欧米の短編小説、ミステリ物のイラストを描く。'66年HAYAKAWA'Sミステリ・マガジンに誌名が変わっても'68年まで続く。

この頃から、日本のマンガ以外に雑誌「ニューヨーカー」に一枚物の作品を発表していたアメリカの漫画家ソル・スタインバーグに憧れていた。
自己への鋭い追求の表現とイリュージョンに充ち満ちた彼の線描は私を虜にした。
(後年、スタインバーグの作品はN.Yの近代美術館MoMAに作品がコレクションされているのをN.Y滞在中に知った)
20歳の時、美術雑誌を通し始めてパウル・クレーの作品と出会う。クレーの線描にかつて経験した事の無い強烈な絵画的ショックを受ける。このショックは以降、自身の方向転換の重大な要素となり続けた。「新しい世界」がそこにあった。

漫画読本-日本0地帯1964年漫画読本-日本0地帯1964年狩猟ナイフ狩猟ナイフエラリィ・クイーンズ・ミステリ・マガジン 信じられない話エラリィ・クイーンズ・ミステリ・マガジン 信じられない話

1965年

EQMM(エラリー・クィーンズ・ミステリ・マガジン)誌(早川書房刊) カバーイラスト

  • 「銃弾の日」(ミッキー.スピレイン)
  • 「使いこまれた財産」(E.S.ガードナー)
  • 「忘却へのパスポート」(ジェームス.サーバー)
  • 「ただひと突きの」(シリアル.ヘアー)等々
  • ハヤカワ・ポケット・ミステリ・ブックのカバーイラスト制作
ただひひと突きのただひひと突きの銃弾の日銃弾の日使い込まれた財産使い込まれた財産忘却へのパスポート忘却へのパスポート

1966年 2月

画集<異分子>HERETIC 自費出版。

異分子 右:黒い方がオリジナル 左:茶系の表紙は復刻版異分子 右:黒い方がオリジナル 左:茶系の表紙は復刻版2月、東京・新宿<椿・近代画廊>にて個展。美術評論家・針生一郎[はりう いちろう]氏に認められ、雑誌「新日本文学」(針生一郎責任編集)に1年間イラストレーションを発表。(デザインは杉浦康平氏) 同展の最終日ジャズ・ベーシストの友人吉沢元治[よしざわ もとはる]さんの協力で中村誠一(SAX)、安田南(Vo)のトリオでジャズライブ・パーティを開く。吉沢さんとはその後ニューヨークの地でも交友が続く。(後、ソロベーシストに'89N.Yで合流す。インプロヴィセイションの孤高の道を歩む。)
翌月、針生一郎氏の企画により、東京・六本木<梅花亭ギャラリー>(現・六本木ロアビル)にて「異分子」展開催。イラストレーター、樋口太郎[ひぐち たろう]と二人展。

異分子 中身サンプル異分子 中身サンプル異分子 中身サンプル
異分子 中身サンプル異分子 中身サンプル異分子 中身サンプル

以降、画集<異分子>が作家吉行淳之介氏の目にとまり、氏の紹介で「現代文学の実験室」"語り下しシリーズ"「生と性」(吉行淳之介-大光社刊)に描き下ろしのイラストと共に転載出版された。'69再度、「私の恋愛論」(吉行淳之介-大和書房刊)にも画集の大半が転載される。その後、吉行さんとの関係は続き月刊「面白半分」へと継がって行く。

'67「私の恋愛論」吉行淳之介 大和書房刊'67「私の恋愛論」吉行淳之介 大和書房刊'66「生と性」吉行淳之介 大和書房刊'66「生と性」吉行淳之介 大和書房刊

ドン・キホーテ(EL QUIJOTE)銀賞受賞!

アルゼンチン大学、アルゼンチン政府、スペイン政府主催、朝日新聞後援、ドン・キホーテ(EL QUIJOTE)のテーマによるインターナショナル・コンペティションにて銀賞受賞。「世界の13人のイラストレーター」に選ばれる。同作品アルゼンチン政府買い上げ。
ヴェノス・アイレス大学出版部<Eudeva>より同13人の作品集出版される。翌年アルゼンチン、スペイン両国巡回展。

西ドイツ(当時ドイツは東西に分かれていた。)のデザイン雑誌Gebrauchsgraphik International Advertising Art Marz 1967誌に作品と評論が掲載される。

ドン・キ・ホーテ 銀賞受賞作品ドン・キ・ホーテ 銀賞受賞作品ドン・キ・ホーテドン・キ・ホーテドン・キ・ホーテドン・キ・ホーテ

個展<壁シリーズ>を発表

東京・池袋丸物デパート(現・西武デパート)で個展<壁シリーズ>発表。

  • (安部公房の小説「壁」に触発されて制作した。)
壁シリーズ 壁シリーズ壁シリーズ壁シリーズ壁シリーズ壁シリーズ

1967年

「イラスト12回廊展」に出品

  • イラスト12回廊展イラスト12回廊展美術評論家・日向あき子女史('02.12没)企画による「イラスト12回廊展」に出品(於・日本橋・丸善ギャラリー)エロティック過ぎるとギャラリー側よりクレームが付くも強行。
  • その内の1点がシルク・スクリーン版画として製作販売される。
  • 美術評論家・中原佑介[なかはら ゆうすけ]氏の企画「ものまにあ展」に出品。(銀座・創苑ギャラリー)

img122-x.jpg相継ぐ週刊誌、月刊誌の創刊ブームもあり、マンガ&イラストレーション文化が一気に開花する。
以降、「平凡パンチ」「プレイボーイ」「小説現代」「オール読物」「漫画読本」「漫画サンデー」「週刊漫画」「漫画アクション」「漫画天国」「月刊太陽」「ヤングコミック」等にジャンルを問わずイラストレーション&漫画を発表。「プレイコミック」(秋田書店刊)にピンナップ用 杉村 篤<イラスト幻想シリーズ>を連載する。アメリカ発POP・ARTの洗礼を受ける。

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現在

<THE SHARAKU WORLD> 展開催の為、制作準備中。
協賛、サポート企業募集中!
是非ご一報ください。!!

HISTORY インデックス▼

1945年~1954年小中高校時代

高校生時代メイン.jpg

高知県小・中学校時代。精力的にマンガ投稿をはじめる
高知県高校時代。高校生プロデビューを果たす

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1957年~貸本まんが時代

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いよいよ東京へ上京・・・。貸本マンガの漫画家となる。

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1964年~イラストレーション時代1

1964年EQMM時代

大人向けイラストレーションに移行。代表作「ドン・キホーテ」銀賞受賞

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1969年~イラストレーション時代2

女番長野良猫ロックより

サイケデリックアート、文庫カバー・イラストレーション制作

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1989年~N.Yイーストビレッジ時代

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ジャズ・インプロビゼイションの刺激をうけ、現代ARTにどっぷり浸る。

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1992年~N.Y 現代ART時代

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写楽、北斎、歌麿、等をモティーフに現代ARTを制作

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2003年~東京 現代ART時代

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活動拠点を再び東京に戻し、「浮世絵」現代ARTを制作

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